コーヒーのお味はいかが?

「ごめん。何も知らなくて・・・ごめん」


湊は、何も悪くない。

なのに、どうして謝るの?

ギュッと、先程より抱き締められる力が強くなる。


「俺、結可のために何もできてない」


そんなこと、ない。


「結可に、俺は必要ないのかもな」


湊の言葉に、切ない痛みが胸を襲う。

あたし、こんなに湊が好きだったんだ。

きっと、この痛みは湊への想いだ。


「ごめん。いきなり、こんなことして」


離れていく湊の温もりに、目頭が熱くなり、顔を隠すように俯く。

今、湊の前で泣いちゃイケないような気がする。

きっと、この後。

あたしは、湊に振られるんだ。

いつも、そうだったからわかる。