コーヒーのお味はいかが?

そして検査が終わった頃には、日は落ちていた。


「あ~。今日が終わった~」


大袈裟に落ち込む笑里に、呆れたように笑う。


「大した怪我もなく、生きてただけ良かったよ」

「それは、そうだけど」

「また明日が来るだけで、あたし達は恵まれてるのかもね」


そんな言葉を口にしたあたしのことを、笑里はジッと見る。


「何」

「なら、サッサッと話し合って来なさい」


笑里の言葉の意味がわからず、あたしは首を傾げる。


「待ってるよ。彼」


そう言う笑里の視線を辿ると、そこには湊が居た。


「明日が来たとしても、問題を先延ばしにして良いってことにならないわよ」

「笑里」

「じゃ、あたしは帰るね」


笑里は湊に小さくお辞儀をし、そのまま帰っていった。