コーヒーのお味はいかが?

まさか、湊の居る病院に運ばれるなんて思いもしなかった。


「ちょっと!今の男、こないだ結可と一緒に居た人だよね?」

「そうだよ」

「まさか、言ってなかったの?」


先程の微妙な雰囲気を感じ、笑里は問う。


「そういう話にならなかったから・・・」

「相手が医療従事者じゃなきゃ、それで良いけど・・・相手、医者だよ?変に拗れる前に、ちゃんと話し合いなよ」


笑里の言葉の意味が、理解できないわけじゃない。

ただ今更、なんて話せって言うのよ。


「あの、お怪我してますよね?」


あたし達のことを見て、救命士が尋ねる。


「さっきのタクシーに、一緒に乗ってたんじゃないですか?なら、一応検査してもらってください」


一応、事故だしね。

あたし達は救命士促されるまま、一通りの検査をすることになった。