「明都と歩稀には、連絡しといた。明都は今日の仕事が終わり次第、そのまま来るらしい。歩稀は当直で明日のじゃなきゃ来れないから、火葬は間に合わないとよ」


仕事をしている以上、どうしても抜け出せないことはある。

まぁ、全く顔を出せないわけじゃないから、まだマシな方なのかもしれない。


「じゃ俺は病院戻るから、父さんのこと頼むよ」

「え?アンタ、仕事するの?」


同じことを思ったのか、笑里が尋ねる。


「今ここにいても、俺がすることないだろ?」


この日程なら、特にすることはないけど・・・


「それにお前らもいるし、何かあったら連絡くれ」


そう言うとあたし達の意見を聞くこともなく、煌樹は病院へと行ってしまった。