撤退先に選んだのは、歩いて20分ほどのところにある商店街。
「どんだけ逃げてんだよ、俺…」
さすがにここまで来れば職場の人間もいない。
柿原隊長が探してたとわざわざ報告してくる奴もいない。
俺はここで残り少ない休日を謳歌させてもらう!
夕方のこの時間は、商店街もかなり賑わってる。主婦も、サラリーマンも、学生も。いろんな人たちが行き交ってる。
俺も高校生の頃に戻りたいな。鬼がいない穏やかな時代に。
そこに、見覚えのある後ろ姿を見つけた。
いつもは喫茶店のエプロンを付けてるけど、今はワンピースに身をつつんでいる。
俺にとっての女神。
丁度仕事終りなのかな。



