一緒に―――

そのまま彼は果てた。

でも、彼は繋がったまま私を抱きしめて話し始める。



「ねえ、少しは心動いた?」

「うん、刺さったよ」

「俺のことしか考えられなくなったでしょ」

「そうだね」

「じゃあ俺の勝ちだ」

「からかってるの?」

「ううん。本気で言ってたよ。勝ちっていうのは、莉奈の好きな人に勝ったってこと」

「なるほど…」



彼は優しく微笑んで、でも切実そうにか細くこう言った。




「莉奈。俺を選んで」




END