一緒に―――

「俺は莉奈のことが愛しくてどうしようもない。他の人のものになるなんて考えられない。死にたくなる。だから、他の人のものになるくらいなら、俺の目の前で死んでほしい。俺も死ぬから」



こういう人に出会ったのは初めてで、全く何を言っているか正直分からない。


だけど、彼が私のことを想ってくれているのは伝わった。


死んでしまえば他の人のものになることはできない。

彼に抱かれたまま死ぬのなら、確かに彼のもので終わるのかもしれない。


彼が望んでいるのはきっとこういうことなのだろう。