「……君が、遊湖、さん?」 披露宴会場へ移動する際、一人の男性に声をかけられた。 「は……?」 私は彼のことを知らないのに、何故彼は私の名を知ってるんだろう? 「あ……ごめん。さっき、ブーケトスの時、清佳が君を呼んでいたから。」 あ、そっか。確かにそれならわかる。 私はコクリと頷いた。