短‐結婚おめでとう!





「清佳になんか聞いたりしてましたか?俺のこと。」

やっぱり、私が気がついたことがばれていたのだと、私はうなずいた。

「言い訳しますけどね、今も清佳が好きとかじゃないですよ。ただ、…彼女が俺にとって特別だという感情は認めます。」

「特別…初恋、とか?」

私がそういうと、彼はクスリと笑った。そんな姿も、かっこいいと思った。
私は、この人に興味があるのだと認め始めていた。

「初恋…それだけが理由だとは思えないんですよね。彼女がいつも、どこか俺の頭にいたのは。もちろん、彼女をあきらめられなかったとかじゃないですよ。ちゃんと今まで、恋人がいたときもあります。結婚を考えた人もいました。でも、彼女への思いは、なんだか甘酸っぱい、中途半端に色を伴ってふっとたまによみがえってくるような、そんなものです。だから、今日、少しだけくるのに抵抗があったのは認めます。」

「清佳のこと、本当に好きだったんですね。」

「妹とか、そんな気持ちに近いかもしれない。清佳はころころ表情が変わって、子供っぽくて、いつも俺に甘えていた。俺はそれに優越感を感じていたんだ。」