「かんぱ~い!!」
会場全体で一つになった、乾杯。
いつもよりも上機嫌な清佳にむけてシャンパングラスをかかげると、気付いた彼女がにこやかに返してくれた。
そして、乾杯後、私はすぐに清佳の席へ向かった。
「清佳!!おめでとう!」
「遊湖~。ありがとう。幸せすぎるよ。」
周りの視線を気にせず隣で清佳の頭をなでる怜君。
そんな彼にも目令して、目の前の泣きそうな顔になっている親友に語りかける。
「清佳、泣かないの。せっかく綺麗にしてるんだから。」
「そうそう。こんな時は笑わなきゃ、清佳。」
清佳を諭す私に続いて清佳に声をかけたのは、先ほどの男性だった。
確か、篤司さん。だったよね。
「あつし…君。今日、本当にありがとう、きてくれて。」
すると、清佳が少し声を低めて、少し遠慮気味に言った。
「うん。おめでとうな、清佳。あと、怜も。」
篤司さんもそう返すが、私にはなんのことだかわからなかった。
「サンキュ。篤司。世話になったな。お前のおかげで、今日を迎えられたんだ。」
と、怜君も彼に声をかけた。
それで、私は前に少しだけ清佳から聞いたことを思い出した。


