「病めるときも健やかなるときも、貴方を愛し、敬うことを誓います。」





「新郎、かっこいい!清佳いいなぁ~。」

「新婦、可愛いな。伶の奴、羨ましい。」


あちこちから歓喜にも似た様々な声が囁かれる。

確かに、私の親友、清佳とその彼……今や旦那、か。である伶君は美男美女カップル、だと思う。

もう三十歳だけど、二人に関して言えば返って大人の魅力が増しているといえる。
しかも何より、幸せな空気が二人をより輝かせている……気がする。



―清佳、おめでとう。―


私、遊湖は真っ白なウェディングドレスに身を包んだ親友に、心の中で語りかけた。