強がりな私の日々

ー2週間後

早く退院したいという気持ちから少しずつ回復しては少し無理をしてしまってはぶり返すような毎日を送っていた。大学で履修が同じで行動を共にしていた子達も心配してくれている。いくら課題で単位は取れたとしても、グループワークなどを活用して行う大学らしい講義には参加できないため、次第に距離が離れていくのは明らかで、不安な気持ちでいっぱいなまま退院の前日を迎えた。

ガチャ…

美咲「夢菜ちゃん、おはよ」

「おはようございます」

美咲「朝ご飯食べれる?」

「ヨーグルトなら」

美咲「よかった、なんか今日は元気そうだね」」

「だって、明日お家帰れるんだよ?」

美咲「ふふ、夢菜ちゃんそれ決まってるわけじゃないよ?」

美咲さんに体温計を渡された。

ピッピ…

「36.3、ほら帰れる!」

美咲「一安心ね。んー、とりあえず奏翔先生に言っとくね。」

熱はない。明日帰りたい。ナムルのお世話もまかせっきりだし、新学期がはじまってすぐ入院してしまったから友だちもまだちゃんとできてなくてほんとは入院するのがとても嫌だった。みんなもうグループができてるだろうし、入院してた子って見られ方をするのが何よりも嫌だ。変に気を使われたり、気遣って話してくれているんだろうなと思ってしまう。

なんてまた色々考えてたらあっという間に時間も過ぎて午後になっていた。少し涙を流したせいか疲れもある。

そんな時、ガチャ…

ん?嫌な予感がする。奏翔さんじゃない気がする。そして私の嫌なその予感は見事に命中した。
お母さんだ。

母「夢菜、久しぶり。そろそろ退院かなと思ってきたの、調子どう?」

しかも一人じゃない。後ろにはお母さんの部下もいた。

「お母さん、お見舞いありがとう。うん、そろそろ退院だと思うよ。」

母「大学はいけそうかしら?宮田先生はどうおっしゃってるの?」

ほらこの通りだ、私の体調の心配なんて一つもしていない。お金のことしかやはりこの人たちは考えていない。

「この1週間ぐらいの間に様子を見て良ければ退院みたいよ。いま呼んでみようか?」

母「そうなのね、お忙しいと思うから大丈夫よ。後で少し研究室覗いてみるわ。私も仕事のついでに寄っただけだから。また、決まったら宮田先生かられんらくあるわよね?」

「あると思うよ。そうなのね、じゃあこのまますぐかえる?」

母「そうね、これ手土産、省太先生や美香さんにも渡してね。そしたら、部屋寄ってみるわね。」

そう言って母と七瀬さんは部屋を出ていった。袋には缶に入ったクッキーがいくつかと私あての封筒に20万ほどの現金、この入院で会えなかった期間のお母さんからの気持ちだろう。退院出来たら、海翔とデパートにでも行って新しい服でも買おう。