ー夜中
「ケッホ、ケッホ…」
やば、発作だ。苦しい。今日って奏翔さん当直だっけ?居たとしても、奏翔さん忙しいと思うし、迷惑かけたくないな…いつか落ち着くし、ナースコール押さなくていっか。1人部屋だから、ほかの患者さんに迷惑もかからないし。
(奏翔side)
俺(奏翔)は廊下を歩いていた。ある患者さんの処置を終え、静かな廊下を歩き仮眠をとろうと思って部屋に向かっていた。夜中だからほんとに静かだ。今日は当直ではなかったが、俺の担当患者で不安な患者が複数いるからだ。
でもおかしい。呼出が2回しか来ていない。2時でまだ夜は長い。やっぱり、起きとくか。夢菜のナースコールも鳴らないし、廊下が静か過ぎる。夢菜は入院初日には毎回、喘息の発作が出る。次の呼出まで夢菜の部屋にいようと思い、夢菜の部屋のある方向に向かった。
ーなかなか、発作が落ち着かない。苦しい。どうしよう。やっぱりナースコール押そうかなと迷っていると…。
ガチャ、ドアが開いた。え、呼んでないのに誰だろう。
「ケッホ、ケッホ、ゼェゼェ…」
奏翔「あれ、起きてるのかって、発作出てるじゃん。なんで呼ばなかった?」
「忙しいケッホケッホ…と思ったから」
奏翔「バカか、お前はもう…」
奏翔さんが背中をさすりながら、ナースコールを押して看護師さんを呼んでくれた。
入院の時は病院にいるからという理由で吸入器は病室にはおいていない。すぐに呼んだら誰かが来れるし、私が後で発作があったことを言わないからだと思う。奏翔さんは怒りながらもしっかりと処置をしてくれて、私はしばらくすると落ち着くことが出来た。
「ごめんなさい。迷惑かけて…」
奏翔「謝らない、ここは病院。俺は仕事をしただけ。」
「楽になりました。ありがとうございました。」
奏翔「次からちゃんと呼ぶこと。どうせ朝の聴診で喘鳴残ってたらバレるんだから」
「はい」
奏翔「本当に呼べよ。おれが来なかったらどうするつもりだったの?」
「すぐに落ち着くと思った。でも、落ち着かなくてナースコール押そうと思った時に奏翔さん来た。」
奏翔「そうなのか。次からはすぐ呼べ。約束だぞ。」
「わかりました。奏翔さんまた怒ってる…」
奏翔「俺、怒ってないよ?怖かった?昼は怒ってたけど、今は怒ってない。隠してほしくなかっただけだからごめんな。」
奏翔さんは頭を撫でてくれた。優しい。海翔みたいなことする。やっぱり、兄弟なんだなぁ。
「ありがとうございます。ちゃんと次はナースコール押します。」
奏翔「いい子だ。撫でたのバレたら、海翔に怒られちゃうから秘密にしとけよ笑 落ち着いたし、もう寝な。」
「はい、おやすみなさい」
奏翔「おやすみ、また朝来るな。」
私は発作で疲れたのかこの時はすぐにぐっすりと寝ることが出来た。
「ケッホ、ケッホ…」
やば、発作だ。苦しい。今日って奏翔さん当直だっけ?居たとしても、奏翔さん忙しいと思うし、迷惑かけたくないな…いつか落ち着くし、ナースコール押さなくていっか。1人部屋だから、ほかの患者さんに迷惑もかからないし。
(奏翔side)
俺(奏翔)は廊下を歩いていた。ある患者さんの処置を終え、静かな廊下を歩き仮眠をとろうと思って部屋に向かっていた。夜中だからほんとに静かだ。今日は当直ではなかったが、俺の担当患者で不安な患者が複数いるからだ。
でもおかしい。呼出が2回しか来ていない。2時でまだ夜は長い。やっぱり、起きとくか。夢菜のナースコールも鳴らないし、廊下が静か過ぎる。夢菜は入院初日には毎回、喘息の発作が出る。次の呼出まで夢菜の部屋にいようと思い、夢菜の部屋のある方向に向かった。
ーなかなか、発作が落ち着かない。苦しい。どうしよう。やっぱりナースコール押そうかなと迷っていると…。
ガチャ、ドアが開いた。え、呼んでないのに誰だろう。
「ケッホ、ケッホ、ゼェゼェ…」
奏翔「あれ、起きてるのかって、発作出てるじゃん。なんで呼ばなかった?」
「忙しいケッホケッホ…と思ったから」
奏翔「バカか、お前はもう…」
奏翔さんが背中をさすりながら、ナースコールを押して看護師さんを呼んでくれた。
入院の時は病院にいるからという理由で吸入器は病室にはおいていない。すぐに呼んだら誰かが来れるし、私が後で発作があったことを言わないからだと思う。奏翔さんは怒りながらもしっかりと処置をしてくれて、私はしばらくすると落ち着くことが出来た。
「ごめんなさい。迷惑かけて…」
奏翔「謝らない、ここは病院。俺は仕事をしただけ。」
「楽になりました。ありがとうございました。」
奏翔「次からちゃんと呼ぶこと。どうせ朝の聴診で喘鳴残ってたらバレるんだから」
「はい」
奏翔「本当に呼べよ。おれが来なかったらどうするつもりだったの?」
「すぐに落ち着くと思った。でも、落ち着かなくてナースコール押そうと思った時に奏翔さん来た。」
奏翔「そうなのか。次からはすぐ呼べ。約束だぞ。」
「わかりました。奏翔さんまた怒ってる…」
奏翔「俺、怒ってないよ?怖かった?昼は怒ってたけど、今は怒ってない。隠してほしくなかっただけだからごめんな。」
奏翔さんは頭を撫でてくれた。優しい。海翔みたいなことする。やっぱり、兄弟なんだなぁ。
「ありがとうございます。ちゃんと次はナースコール押します。」
奏翔「いい子だ。撫でたのバレたら、海翔に怒られちゃうから秘密にしとけよ笑 落ち着いたし、もう寝な。」
「はい、おやすみなさい」
奏翔「おやすみ、また朝来るな。」
私は発作で疲れたのかこの時はすぐにぐっすりと寝ることが出来た。

