「実はさ、ずっと弥生に言いたかったことがあるんだ」

ウィリアムは頬を赤くし、はにかむ。そして弥生の耳元に顔を近づけた。近すぎる距離と、ウィリアムの髪の感触に、弥生はびくりと肩を震わせた。

「I love you(あなたのことを愛しています)」

耳元で囁かれた言葉に、弥生は「えっ……」と驚く。ウィリアムは弥生を見つめ、言った。

「僕と付き合ってください。もちろん、結婚前提で」

それは、ずっと叶わないと諦めていた恋が実った瞬間だった。何となく恋に落ちて、いつの間にか本気になって、張り裂けそうなこの胸の奥に想いを隠して……。それを言わなくちゃと弥生は涙を一筋こぼしながら口を開く。

「I love you too(私もあなたを愛しています)」

弥生とウィリアムは互いに見つめ合い、フフッと同時に笑う。ウィリアムは弥生の涙をそっと拭い、「やっと言えた〜!!」と抱きしめてくれた。その体温に、弥生の胸は高鳴っていく。