家にいても楽しいことが何もない。
お母さんに認められたかっただけなのかもしれないけどお母さんが私のことをまるでいないかのように無視するから私は自分の生きている理由を見失った。
それからは人前では出来るだけ話さないよう、失敗しないように頑張って生きてきたんだ。
それなのに…
どうしてこの社長は知っているのだろう。
素の私を
「雫?」
昔のことを考えてスリープ状態だった私の名前を呼んでいる声がした。考えてみたら名前呼ばれるの何年ぶりだろう。
「すみません、社長。ちょっと考えこんじゃって。」
私が苦笑いしながらそういうと
「あのさー。いつにならったら名前呼んでくれるの?」
すっかり忘れてた。
名前なんだっけ?
「煇さん?」
「えっ!!」
私が昔見た新聞を思い出して名前を呼ぶと社長がすごく驚いた。しかもなんだかすごく嬉しそう。
「なんで笑ってるんですか?」
「ごめん。嬉しくて、雫に名前を読んでもらったことが。」
なんだろう。すごく変な感じがする。この人なんでこんなに嬉しそうにするの?
でもその笑顔が忘れられない。
いろんな疑問を感じつつ、
初めて会った社長に初めて恋を知った瞬間だった。
そのことに本人が気付くのはもう少し先だけど。
お母さんに認められたかっただけなのかもしれないけどお母さんが私のことをまるでいないかのように無視するから私は自分の生きている理由を見失った。
それからは人前では出来るだけ話さないよう、失敗しないように頑張って生きてきたんだ。
それなのに…
どうしてこの社長は知っているのだろう。
素の私を
「雫?」
昔のことを考えてスリープ状態だった私の名前を呼んでいる声がした。考えてみたら名前呼ばれるの何年ぶりだろう。
「すみません、社長。ちょっと考えこんじゃって。」
私が苦笑いしながらそういうと
「あのさー。いつにならったら名前呼んでくれるの?」
すっかり忘れてた。
名前なんだっけ?
「煇さん?」
「えっ!!」
私が昔見た新聞を思い出して名前を呼ぶと社長がすごく驚いた。しかもなんだかすごく嬉しそう。
「なんで笑ってるんですか?」
「ごめん。嬉しくて、雫に名前を読んでもらったことが。」
なんだろう。すごく変な感じがする。この人なんでこんなに嬉しそうにするの?
でもその笑顔が忘れられない。
いろんな疑問を感じつつ、
初めて会った社長に初めて恋を知った瞬間だった。
そのことに本人が気付くのはもう少し先だけど。