俺と先輩。

塾が閉まる時間。

「さようなら〜」

他の先生とお別れをし、いつもの帰り道。

いつもの帰り道だけど、いつもと違うのは、

告白するから。

俺の家の前まで来て、恒例の立ち話。

ハッキリさせる。

「菜乃先輩。話あるんですけど、いいすか?」

「俺、菜乃先輩に惚れてます。

めちゃくちゃ好きです。

他のやつと一緒にいるとことか見たくないです。

ずっと俺の隣にいてくれませんか?

俺のものになってください。」

何だこの静かな時間。

1秒ってこんなに長かったっけって思うくらい長い。

先輩、何か言ってよ。

あれ?先輩泣いてる?

なんで?

そしたら、先輩はこう言ったんだ。

『湊くん。知ってる?

私、湊くんよりももっと前に湊くんに惚れてたよ?

SNSのフォロー来た時、飛んで喜んだ。

LAIN交換した時も嬉しかった。

返信してないのに通知来るのも嬉しかった。

塾で話すようになって、

こうやって帰りに立ち話して、

サッカーの試合まで観に行けた。

しかもクリスマスに。

クリスマスに好きな人と過ごせるなんて思ってなかったよ…

こんな私で良ければ、

湊くんの隣にいたいです。』




え、まさかの両想い?

幸せすぎるよね、こんなん。(笑)

一応菜乃先輩は先生だから、

みんなには付き合うことは内緒。

読んでくれてるみなさんも内緒で頼む。(笑)

菜乃先輩?

覚悟してね?

俺、嫉妬深いし独占欲も強いよ?

しつこいくらいに愛す予定なんだけど、

大丈夫そう?

まあ、

嫌って言っても離さないけど。(笑)



END