俺と先輩。

次の日。

菜乃先輩に会えるの楽しみに、また塾のドアを開ける。

…え?

先輩と…誰?

菜乃先輩と坊主の高校生が楽しそうに喋ってる。

野球部だろう。

菜乃先輩は元々高校野球が好きだし。

塾長に坊主の人が誰なのか聞いた。

元塾生で俺の1つ上だって。

すっごい楽しそうに話してるじゃん。

菜乃先輩のあんな楽しそうな顔、

見てるだけで何か苦しいや。

先輩はあの人が好きなのかな。

坊主の人も菜乃先輩のことが好きなのかな。

ココロがグチャグチャだ。

俺は塾の端っこでスマホいじることにした。

ゲームやってもすぐ負ける。

集中できてない証拠。

いいや、次会った時、

想い伝えよ。

当たって砕けよ。

そっちの方が楽。

とりあえず今日はバイバイ。

先に帰ります。