先輩の彼女

「彼氏には、今日の事なんて言ってあるの?」

「ん?」

絹花は、知らずのうちにサラダを、追加注文。

職業柄、野菜は必需品ってヤツ?

「私の親友に会わせるって、言ってある。」

「ダイレクトだね。」

サラダを頼んだ割りには、やきとりをパクパク食べる絹花。

私の分まで、無くなりそうだよ?

私の方は、やきとりを追加注文した。

「面倒な顔してたよ?そりゃあそうだよね。結婚の話が出た後で、親友に会わせるって言ったら?」

「それって、逆に嬉しくない?祝福されてるようで。」

「うん。私もそう思った。でも男の人は、違うのかな。」

二人でやきとりを食べながら、首を傾げる。


「あとどのくらいで来るのかね。終電には間に合うように来るのかな。」

「はははっ!さすがにそんな遅くならないと思うよ?」

絹花は、呑気にビールを飲み干している。

「ねえ、絹花の彼氏って……」

「あっ!来た!!」