先輩の彼女

そういう事?

客観的な証拠が欲しいの?

「分かったわ。」

「本当?」

ビールをグビッと飲んで、再び絹花を見た。

「親友の頼みだもん。いいよ。」

「さすが、久実~。」

絹花は、私に抱きついた。

「じゃあ、今度の週末。」

「早いわね。」

「彼は、私が呼べばいつでも来てくれるから。」

羨ましい関係。

私は、絹花にちょっとだけ、嫉妬した。


「分かった。今度の週末ね。」

「うん。ありがとう、久実。」

幸せそうな顔。

それが彼からのプレゼントだと思うと、複雑。

こうやって女友達は、別れていくんだなぁって思う。


「今日は飲もう!絹花の結婚に乾杯!」

「私はまだ結婚は、決まってないわよ。それよりも久実の新しい恋愛に乾杯!」

何はともあれ、二人の未来に乾杯した。


嬉しかった。

社会人になっても、友情が続く事に。

そして私と絹花は、我を忘れて、その日は飲み明かした。