入学式も終わって、1週間が過ぎた。

そう。今日は!!!待ちに待った校外学習!!
うちの高校は、山にいって魚釣りをしたりしてその魚を焼いたりカレーを作ったりとか、するらしい!

私、料理なんてしたことないし、苦手だよー、

こはるは笑って、みゆは怪我さえしなけりゃいーんだよ?きおつけてね。

ほんとにこはるってお母さんみたい。ありがとう。


クラス全員で注意事項を確認して、いざ魚釣り!!

川釣りなんて滅多にしたことないのに、南くんはどんどん釣れていく...

男の子はなんでも出来るんだなぁっと、感心しながら長澤くんを見ると、、

まぁ釣れてない釣れてない男の子でもこんなに差が出るのだろうか、笑笑



まぁ、私も釣れてないんですけどね。笑


落ち込んでいると、

ドンッ、、

隣を見ると青いバケツがおかれた。
釣れた?みゆ



え!?!?びっくり、南くんが釣れなくて落ち込んでる私にきずいて隣に来てくれたのだ。


見ての通り。全く釣れないよー泣
なんでそんなに釣れてんのー??
萎え...。

センスだな笑笑と私のことをバカにしながらも、コツを教えてくれた。その時!!!!


バシャン!!!

やっとだ!釣れた!釣れた!釣れたよ南くん!!!

嬉しくて、小学生みたいにはしゃいじゃった。笑

南くんは、そんな喜ぶか??みゆは小学生みたいだな。かわいい。

え?なに、かわいいって、、。
男の子に免疫がない私は、こんくらいでドキドキしてしまうんだ、と。呆れながら。ないしんすっごく嬉しくて、表情に出ないように、グッとこらえた。



みんなー釣れたかあー?そろそろバーベキュー会場に移動するぞーーー



ベストタイミング!!!新見先生が来て、1匹だけ入ったバケツを持ちながらバーベキュー会場に向かった。



煙が立ちこめた独特な匂い。なんか好き。


みんな一斉にカレーだったり魚を焼き出す。
ジューーーっと油のしみ出す音と同時にいい匂いがそこらじゅうにたちこめる。


料理のできない私は、洗い物係。はぁーいーーーにおーーいっとボートしながら洗い物をすすめた。


私たちの班はこはるが食材を切って、南くんと長澤くんが炒めるってゆう係編成。

意外と頭良くない?まぁ、私以外の3人が料理ができるってゆう。何この差。笑笑


みゆー??洗い物係終わったらこっち手伝ってぇー!
こはるが呼ぶ。私はこはるに言われるがままじゃが芋を切り始める。


なんでじゃがいもってこんなゴツゴツしてんだろ。ほんときりずらい。イライラして、手こずっていると、ガっと言ってしまい、手をピーラーで切ってしまた。

そうとう深く行ったらしく、指から私の大っ嫌いな血が滲み出す、、。


もうこれを見たら終わり。フラフラして倒れ込んでしまった。


こはるが、みゆ!?!みゆ!?!?大丈夫!?!?


ここまでは覚えているのだ。


視界が真っ暗になって揺られている感覚はある、でも何が何だか、、。


少しして、意識が戻ると、浮いている。
なんだこれと、思った次の瞬間、きずいた。

今私は誰かの腕の中にいることに。


うっすらと、目を開けると、



え!?!?!?南くん!?!?!?



ぱっと目を覚ますと、南くんとパチッと目が合った、南くんの頬はちょっと火照っていて、自分でも意識が朦朧としてたのかわかんないけど、熱?っと言って南くんのほっぺたを手で覆っていた。


もう自分でも何が何だか。その時はなんも思わなかったのか。私は。、何をしているんだ。今考えるとほんとに恥ずかしい。


救護室に着くと、保健室の先生がいて、手の処置をぱぱっと済ませてくれて、少し寝てなさい。と言ってくれた。



あとから聞くと、倒れた時、南くんが、走ってやってきてくれてふわっと私を持ち上げて救護室まで運んでくれたらしい。



意識がハッキリして、戻ると、こはるが一目散に走ってきて、大丈夫!?と涙目になりながら心配してくれた。



なんて素敵な友達に恵まれたんだろう。


南くんも、長澤くんもやってきてくれて、長澤くんがほんとにびっくりしたんだからなー、俺が駆けつけようとしたら海斗がもうWiFiみたいなスピードでみゆちゃんを助けたんだから。




そうなんだ。
ほんと申し訳ない。



南くん!さっきはほんとにありがとう!
いつもいつも迷惑かけてごめん!!!

っと、深く頭を下げて謝った。怒ってないといいな、ちょっとこわいな。


そんな心配は一瞬で吹き飛んだ。



南くんは


いいよ。それより、みゆがなんともなくってよかった。俺はいつも助ける準備出来てるから。
困ったらすぐ呼べよ?俺の事。



助ける準備出来てるから。この言葉は、今でもまだ頭に残ってる。


南くんは、私のヒーローだね!!

私は南くんに言った。


それを見てた、こはるは、


なに?2人、付き合ってんの?と脅してきた

もう私はびっくり!


ちっ違うよ!!!そんな関係じゃない!!!


私は気づかなかった
この時、南くんが寂しく笑っていることに。