神様は私を愛しすぎです!

「そうか。ところで、お前の名前は?」

アマテラスは安心したように微笑み、紬に訊ねる。母と祭主の姿はいつの間にか消えていた。もう引き返せないと紬はため息をつきたくなる。

「……伊藤紬です」

「紬か……。いい名前だ」

うつむいていた紬の頰が包まれ、アマテラスの顔が近づく。気がつけば二人の唇は重なっていた。

「んっ……ふっ……ッ……」

初めてのキスに、紬は戸惑う。しかしアマテラスは唇を離してくれない。角度を変えて何度もキスをされ、紬がその場に崩れ落ちそうになると腰にまた腕を巻きつけられて支えられる。

数十分ほどキスを繰り返した後、紬はようやく自由にされた。顔を赤くし、ゼエハアと荒い息を吐く。アマテラスは涼しげな顔をしていて、紬は恥ずかしさが込み上げてきた。

「紬はもしかして、キスは初めてだったのかな?」

赤い顔を隠す紬はアマテラスに抱きしめられ、耳元で囁かれる。その色っぽい声にびくりと紬が体を震わせると、チュッとアマテラスが紬の耳に口付けた。