神様は私を愛しすぎです!

「……来てくださったのですか?」

紬は驚く。アマテラスは、黒い笑みを浮かべて言った。

「心配ばかりかけて、一度きちんとしつけた方がよさそうだね?ちなみに、紬に拒否権はないよ?」

突然現れたイケメンに、友達は「紬の彼氏!!むっちゃイケメン!!」と目を輝かせ、男子たちは呆然としている。

「紬はもらっていく」

そうアマテラスは言い、紬を連れて煙の中へ姿を消した。



意識を失ってしまった紬が目を覚した時、そこにはお屋敷の和室が広がっていた。和室に敷かれた布団に寝かされている。

「気が付いたか?あの場所からこっちへ移動したんだが、距離が長いと人間の体には負担がかかってしまうんだ。それで気を失ってしまうんだが……」

「だ、大丈夫です……」

カラオケでは黒い笑みを浮かべていたので、少しホッとしながら紬は起き上がる。服は洋服から豪華な着物に着替えさせられていた。

「あの……この着物は……?」