神様は私を愛しすぎです!

勢いで来てしまったことを、紬は後悔した。紬はどの男子もアマテラスと比べてしまう。ここにいる男子は、みんなアマテラスには敵わない。

歌も、話を聞いたり話すのも、アマテラスの方がずっと上手だ。紬はアマテラスに会いたくなり、胸がギュッと締め付けられる。

「ごめんなさい!私、帰ります!!」

そう言い紬は立ち上がろうとするが、「待てよ」と乱暴に腕を掴まれる。

「せっかくの合コンなんやしさ、もうちょい楽しもう?なんなら、今からイイコト二人きりでしよか?」

男子に乱暴に引き寄せられ、紬は悲鳴を上げそうになる。ずっと、心の中でアマテラスを呼んでいた。きちんと話したい。そう願った。

「おい、愚民。俺の女を返せ!!」

アマテラスの声が聞こえた刹那、ふわりと白い煙が部屋の中に立ち込める。男子も友達もみんな驚き、「何!?」とパニックになる。

「全く、紬は困ったお姫様だな」

その声とともに、ふわりと紬は背後から抱きしめられる。その体温や優しい触れ方は、アマテラスのものだった。そして振り向けば、お屋敷の中にいる時よりラフな着物姿のアマテラスが微笑んでいる。