神様は私を愛しすぎです!

「……紬です」

とりあえず自己紹介をし、ジュースで乾杯をする。そして気になった人と話したり、一緒に歌ったりと合コンが始まった。

「なあなあ、紬ちゃん。午後からは二人きりでデートせえへん?」

自由になってすぐ、ジュースを飲む紬に男子の一人が話しかけてくる。茶髪の髪と耳につけられたピアスが揺れる。紬はアマテラスとは全然違うと感じた。

「私、実は人数合わせで来ただけなんです。本当は付き合ってる人がいて……」

そう言い紬が断ろうとすると、「そんなこと言わんとさ〜」と男子は馴れ馴れしく紬の肩に触れる。その触れ方はどこか乱暴だった。

「彼氏がおるって嘘やろ?俺がもし恋人やったら、こんなとこ来させへんし。どうせすぐ君のこと捨てるつもりの男ちゃうん?」

男子の言葉が紬に突き刺さる。しかし、心の傷よりも触れられている肩の痛みの方が強かった。アマテラスは、こんな触れ方をしない。紬が逃げないように、しかし痛がったりしないように優しく触れる。