神様は私を愛しすぎです!

その態度に、紬の口から言葉が飛び出す。

「大嫌いです」

そのまま、紬はアマテラスの方を振り返ることなく立ち去る。涙を止めることはできなかった。

その日の夜、合コンの話を紬に話した友達からラインが来た。人数合わせで参加してほしいと書かれている。

「別にいいよ」

アマテラスとあんなことがなければ、この文を送ることはなかっただろう。紬は唇を噛み締めた。



アマテラスとあんなことがあったため、紬は伊勢神宮に行きづらさを感じていた。そのため、時間があっても伊勢神宮に行くことはせず、アマテラスと連絡を取ることもしなかった。

そして日曜日の朝。紬は白いベロアレースブラウスとスカートに着替え、おしゃれをした。合コンに行くためだ。

「……よし!」

アマテラスとあんなことがあったせいか、行くことがあまり苦ではない。むしろ少し気分をリフレッシュしたかった。紬はカラオケへと向かう。

カラオケの大人数用の個室には、紬たち五人と相手の五人がいた。相手の男子たちは顔立ちも整っていてオシャレだ。