神様は私を愛しすぎです!

「アマテラス様、紬です。いらっしゃいますか?」

紬は扉を叩く。胸は弾み、これから訪れるであろう甘い時間に頬を赤く染めた。少し恥ずかしさもあるが、ここまで来たらもう止めることはできない。ただ、扉が開くのを待つ。

「……紬」

アマテラスの声が小さく聞こえた刹那、紬の目の前が暗くなる。まるで暗闇に突き落とされたような感覚がした。

「ア、アマテラス様……?」

気持ち悪い感覚がなくなった刹那、紬の目の前にはアマテラスがいた。数十秒かけて、紬は和室の床にアマテラスに押し倒されているのだと理解した。

「アマテラス様、どいてください……」

紬は離れようとするが、逆に両手をアマテラスに掴まれて床に押しつけられる。体をよじっても逃げられず、紬はアマテラスに完全に捕らえられていた。

「お前の隣の席の男子、あれは何だ?」

紬が今まで聞いたことのない冷たい声で、アマテラスは言う。紬はびくりと体を震わせた。先ほどまであったときめきはどこにもない。ただ、この胸に恐怖が広がっていく。