神様は私を愛しすぎです!

「山田くん、どうしたん?」

困ったような顔の山田に、紬はニコリと微笑む。山田は頬を赤く染めて、両手を合わせた。

「伊藤さん!俺、教科書忘れたわ。悪いけど、見してくれへん?」

「いいよ〜」

「ほんまにありがとう!!」

少し離れている机をくっつけ、授業の準備はできた。チャイムが鳴ると、紬は山田と二人で教科書を見る。

今日の授業は、太陽などの惑星についてだ。まずは中学校の復習をする。

「木星型惑星と、地球型惑星の違いを一人ずつ答えてって」

化学の先生が言い、窓側の一列目の人たちが順番に答えていく。紬も一列目なので当てられる。

「地球型惑星は、密度が大きい!」

「木星型惑星は、密度が小さい!」

「地球型惑星にはリングがない」

「木星型惑星はガスでできている」

次々に一列目の人たちは答えていく。紬も、「地球型惑星の方が軽く、木星型惑星の方が重いです」と答えた。

「よし、太陽系の惑星は太陽に近い順にこうやったな?」