神様は私を愛しすぎです！

「耳が弱いのか？可愛いな」

こうして、紬は好きでもない男性（神様）に唇を奪われ、強引にもお付き合いをすることになった。



神様の使い（恋人）になった紬は、それから時間があるたびにアマテラスのもとへ行くことになった。

朝から夕方までアマテラスと過ごす。この時間は、春からずっと変わらない。

「紬、この着物に着替えろ」

巫女衣装のままの紬は、お屋敷の中に入った直後にアマテラスから着物を渡される。美しい花柄のカラフルな着物だ。

「綺麗ですね」

「だろ？お前に似合うと思って買ったんだ」

その台詞に紬は苦笑する。この台詞とともに着物を渡されるのは初めてではない。しかし、いつも高そうな着物ばかり渡されるので、紬は着ることを躊躇ってしまう。

「アマテラス様、さすがに毎回は受け取ることはできません」

紬がそう言うと、「そうか」とアマテラスは言いながら紬に近づく。紬は嫌な予感がして後ずさるも、すぐにアマテラスに捕らえられてしまった。