「じゃー、またねー」

「バイバーイー」

いつもの学校からの帰り道。


「うん、明日ね!」

リノ達と別れて家へと向かいはじめた。
丁度、この信号を渡る前から1人になるんだよね。


時々、変な人がいるってお母さんが言ってたから、気を付けなくちゃ。

家に向かう足を早めた、その時──。





「さっちゃーん!」

後ろから聞き慣れた声が耳に入った。