真っ暗で、スマホの液晶の明かりだけが部屋の中にぼんやりと浮かぶ。
大きな手があたしの背中をなだめる様にゆっくりと撫でた。


あたしは陽斗くんの腕の中にすっぽりはまっていて、部屋にはあたしの鼻をす啜る音が響いている。



自分でも馬鹿みたいに単純だと思うけど、それだけで凄く凄く安心出来た。