「さっちゃん、ごめんねー。変なとこ見せて」

「えっ。あー、うん……」

最後はあの女子高生泣いちゃってたんだけど。
大丈夫なのかな。

陽斗くんは、そんなの全然気にする様子は無い。



「泣いてたね」

「でもさー、どうせいつか別れるんだから仕方ないじゃん」

「そうなの?」

「だって、俺結婚願望ないもん」


陽斗くんは、にっこりと笑顔を見せる。


だけど、なんだろう……。
頭を何かにドーンと殴られたような、とにかく凄くショックだった。