「僕が言ってる意味、亜都子ちゃんがわからないのは当然なんだよ。亜都子ちゃんは気づいてないだけで、何も悪くない。単に、亜都子ちゃんが善意でしたことが全部、人を陥れることになってる。それで幸せをつかめるって、すごいことだよ~?自分の手を汚すことなく、悪くいわれることもなく、認められて総長の女になれたんだから。」
「ちが!私、は・・・・!」
「この天然性悪女が。」
パァン!!
再びほっぺが痛くなる。
「瑠華姉・・・・!?」
私を殴ったのは瑠華さん。
「・・・にを・・・!」
唇を震わせ、目を見開いた怖い顔で私を怒鳴った。
「なにを・・・何を言ってるの!?」
「速水亜都子を、嫌な女だって言いました。」
「ばか!!あっちゃんを!亜都子ちゃんを!この子を、そこらのあざとい小娘達と一緒にしないで!」
「無理。これは冷静な第三者としての意見です。」
「黙りなさい!!あなたなんなの!?私のことをあそこまでわかってくれた人が!!あんなに優しいことを言えた口で――――――どうしてそんないい加減で残酷なことが言えるの!?」
「事実です。そのガキは、」
「黙れ!!それ以上は」
「テメー!!人の妹を――――――!?」
「――――――――――瑠華を悪く言ってんじゃねーぞ!!」
ドス!!
「かは!!?」
「凛さん!?」
「凛、なにやって――――――!?」
容赦なく、速水を踏みつける。
〔★凛は攻撃した★〕
それを見て、亜都子ちゃんと瑠華さんが叫ぶ。
「亜都司お兄ちゃん!!」
「やめなさい!死ぬわよ!」
「瑠華を悪く言う奴は、死ねばいい。」
ゲシ!ゲシ!ゲシ!
「ぐっ!?が!?あ!?」
女子2人にそう伝えて、容赦なくけりまくる。
「死ねばいい。」
「やめてぇ!!」
「やめなさい!!」
私へと手を伸ばしてきた瑠華さんを振りほどく。
「あ!?」
「瑠華姉!?」
よろけた瑠華さんを亜都子ちゃんが抱きとめる。


