つなぐのOKももらえたので、もう1つプレゼントすることにした。
「これもやるよ!」
ポーン!
「な!?USB!?」
「ただのUSBじゃねぇ。」
獅子島さんから自由に使えと言われたアイテム。
「俺からの見舞いとして、一緒に性犯罪に強い弁護士事務所の情報も添付してある。」
「なんだと!?」
「すぐに相談できるように、前金は支払ってあるから、どうするかは本人達次第だ。凛道蓮の名前を出せばOKだけど~警察には内緒ね?」
「お前・・・!?」
「訴えるつもりがある子がいるなら必要だろう?誰がどう見ても、100%向こうが負ける勝ち戦だ。120%被害者が金で損をすることはない。クズからの慰謝料で、しっかり心と体の傷を治してほしいと伝えといてくれ。じゃあな。」
「何の真似だ?」
「相談受けて動いたのは、お前だろう闘邪駆鬼?データを渡したのは、お前なら悪用しないで、サポートしてやれるもんだと思ったからだ。弁護士達には、お前がコピーを持ってることを伝えてる。ついでに、データの中に弁護士の先生方の連絡先も入ってるから、取り扱いに気をつけろよ?」
「そうかい・・・それはありがたいね。」
「なら、話は終わりだ。」
「いいや、終わってない。」
私の言葉を否定すると、神城さんは言った。
「なんで、お前が首を突っ込むんだ4代目?」
「はあ!?瑠華に突っ込んだ馬鹿共を、使い物にならなくするため以外あるか!?」
「っ!?」
それで黙り込む神城さんに私はきつく言った。
「そもそも、テメーの縄張りで起きたトラブルを、俺の縄張りに落ち込んでんじゃねぇーよ!」
「すまなかった・・・・!」
「龍志!?」
謝罪する相棒に、動揺する速水君。
「速水君も反省しなよ。」
怒りの沸点が低い兄貴にも私は言った。
私の提案に相手は、あからさまに顔をゆがめる。


