彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




つなぐのOKももらえたので、もう1つプレゼントすることにした。





「これもやるよ!」

ポーン!

「な!?USB!?」

「ただのUSBじゃねぇ。」





獅子島さんから自由に使えと言われたアイテム。





「俺からの見舞いとして、一緒に性犯罪に強い弁護士事務所の情報も添付してある。」

「なんだと!?」

「すぐに相談できるように、前金は支払ってあるから、どうするかは本人達次第だ。凛道蓮の名前を出せばOKだけど~警察には内緒ね?」

「お前・・・!?」

「訴えるつもりがある子がいるなら必要だろう?誰がどう見ても、100%向こうが負ける勝ち戦だ。120%被害者が金で損をすることはない。クズからの慰謝料で、しっかり心と体の傷を治してほしいと伝えといてくれ。じゃあな。」

「何の真似だ?」

「相談受けて動いたのは、お前だろう闘邪駆鬼?データを渡したのは、お前なら悪用しないで、サポートしてやれるもんだと思ったからだ。弁護士達には、お前がコピーを持ってることを伝えてる。ついでに、データの中に弁護士の先生方の連絡先も入ってるから、取り扱いに気をつけろよ?」

「そうかい・・・それはありがたいね。」

「なら、話は終わりだ。」

「いいや、終わってない。」





私の言葉を否定すると、神城さんは言った。





「なんで、お前が首を突っ込むんだ4代目?」

「はあ!?瑠華に突っ込んだ馬鹿共を、使い物にならなくするため以外あるか!?」

「っ!?」





それで黙り込む神城さんに私はきつく言った。





「そもそも、テメーの縄張りで起きたトラブルを、俺の縄張りに落ち込んでんじゃねぇーよ!」

「すまなかった・・・・!」

「龍志!?」





謝罪する相棒に、動揺する速水君。





「速水君も反省しなよ。」





怒りの沸点が低い兄貴にも私は言った。

私の提案に相手は、あからさまに顔をゆがめる。