てか、亜都子ちゃんにとってはフリルが、可愛い下着なのか・・・
いらん情報だけど、勝手に自白して、納得してくれて助かったわ。
なんでも言ってみるものね。
(おかげで、龍志の瑠華を見る目の色が変わった。)
「瑠華・・・!!マジなのか・・・!!?」
表情は変わらないが、瑠華さんの顔色はさきほどより悪くなっている。
「お、おい鳴海!!なんとか言ってくれよぉ!!?マジで、マジで亜都子を助けてくれたんかよぉ!!?」
「瑠華姉!!瑠華姉!!お願い!!答えて、答えて下さい・・・お願い・・・・!!」
速水兄妹の問いかけに、唇を震わせて、しゃべらなくなっていた。
いや、『しゃべれなくなってしまっていた』ので―――――――――
「安心しろ、瑠華。情報提供は終わりだ。」
これ以上、瑠華さんのトラウマについて、しゃべるのをやめた。
「神城総長。」
立ち尽くしている男の名前を呼んで、ポケットの中身を投げた。
「あ・・・・これは!?」
あっさりキャッチした相手に、面白くないと思いながら言った。
「お前らがほしがってた、『GREAT STAGE』の犯罪のログ・・・証拠だ。」
「なに!?」
「これで、馴染みのサツに犯人引き渡すっていう瑠華のお手伝いは完了だ。証拠のピースはそろって完成した。」
「な!?これ、瑠華が用意したんか!!?」
「ちょ、坊や!!?」
「そうだ。鳴海瑠華が俺に託したものだ。俺は今回、見守り役だ。実行・実働してたおめーがサツに渡すのが筋だろう、神城龍志?」
「あ・・・あたし知らない!そんなことしてないわ!あたし、ログなんて―――――――――!?」
(そうでしょうね~瑠華さんがくれたのは、スカウトしてるバカの連絡先だけ。このログは、つなぐが編集してまとめてくれたものだけど~瑠華さんに花を持たせるために譲ったとなれば、つなぐも許してくれるよね?)
ふと、強い視線を感じた。
視線を感じた方角を見れば、扉の間から、龍星軍の忍者が聞き手でグッドの形を作ってるのが見えた。
〔★忍びは凛の行いを許していた★〕


