彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




てか、亜都子ちゃんにとってはフリルが、可愛い下着なのか・・・

いらん情報だけど、勝手に自白して、納得してくれて助かったわ。

なんでも言ってみるものね。

(おかげで、龍志の瑠華を見る目の色が変わった。)



「瑠華・・・!!マジなのか・・・!!?」





表情は変わらないが、瑠華さんの顔色はさきほどより悪くなっている。





「お、おい鳴海!!なんとか言ってくれよぉ!!?マジで、マジで亜都子を助けてくれたんかよぉ!!?」

「瑠華姉!!瑠華姉!!お願い!!答えて、答えて下さい・・・お願い・・・・!!」





速水兄妹の問いかけに、唇を震わせて、しゃべらなくなっていた。

いや、『しゃべれなくなってしまっていた』ので―――――――――





「安心しろ、瑠華。情報提供は終わりだ。」





これ以上、瑠華さんのトラウマについて、しゃべるのをやめた。





「神城総長。」





立ち尽くしている男の名前を呼んで、ポケットの中身を投げた。





「あ・・・・これは!?」





あっさりキャッチした相手に、面白くないと思いながら言った。





「お前らがほしがってた、『GREAT STAGE』の犯罪のログ・・・証拠だ。」

「なに!?」

「これで、馴染みのサツに犯人引き渡すっていう瑠華のお手伝いは完了だ。証拠のピースはそろって完成した。」

「な!?これ、瑠華が用意したんか!!?」

「ちょ、坊や!!?」

「そうだ。鳴海瑠華が俺に託したものだ。俺は今回、見守り役だ。実行・実働してたおめーがサツに渡すのが筋だろう、神城龍志?」

「あ・・・あたし知らない!そんなことしてないわ!あたし、ログなんて―――――――――!?」



(そうでしょうね~瑠華さんがくれたのは、スカウトしてるバカの連絡先だけ。このログは、つなぐが編集してまとめてくれたものだけど~瑠華さんに花を持たせるために譲ったとなれば、つなぐも許してくれるよね?)





ふと、強い視線を感じた。

視線を感じた方角を見れば、扉の間から、龍星軍の忍者が聞き手でグッドの形を作ってるのが見えた。



〔★忍びは凛の行いを許していた★〕