彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「そ、それじゃあ!わ、私のせいで・・・瑠華姉は・・・!!?」

「そうだ。」





その問いに、私が返事をした。

瞬きしないで、射貫くように亜都子を見てやった。

相手によく聞こえるように伝えた。





「亜都子、お前のせいで鳴神瑠華は犯された。」





目を見開き、怯える美少女を直視しながら言った。





「データを諦めて、瑠華1人でも逃げられたのに瑠華は逃げなかった。亜都子を助けるために龍志を裏切り、お前の兄の亜津司を含めたメンバー全員から裏切り者の汚い女扱いされたんだ、亜都子。」


「嘘だ!!!」





それで亜都子のアニキが叫ぶ。





「そんなの嘘だ!テメーの女だからかばってるんだろう、凛道!?黙れよテメー!!」

「納得できないのかよ、お兄ちゃん?なんならここで、亜都子ちゃんを連れ去った手順話してもいいぜ。そうだな・・・さらわれた日の亜都子ちゃんの下着の柄を言うのが、一番説得力あるか?」

「なっ!下着・・・!!?」

「全部聞いてるぜ~?可愛い下着だったんだろう?」

「え!?どうして私の下着がフリルだったって知ってるの!!?え!?え!?本当に瑠華姉は私のせいで―――――――!!?」

「な!?マジか、亜都子!!!?あんときフリルだったのか!!?」

「う、うう・・・フリルだった・・・!!うう・・・!」

「それを4代目さんが知ってるってことは――――――――・・・・!!?」





美少女とそのアニキと神城さんが同時に瑠華さんを見る。

対象範囲が広いと言う意味で、『可愛い下着』と言ったんだけど・・・フリルタイプだったんだ。



〔★万国共通でKAWAIIアイテムだ★〕