彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「みなさん、来てくれたんですね?ありがとうございます!」

「リンリンのお願いなら当然系~♪」

「円城寺くん達は?」

「来てるぜ!外で闘邪駆鬼の奴らと共同で、『GREAT STAGE』共を捕まえてる。」

「その中に、美涼はいますか!?」

「あ?いなかったぜ?こっちにいねぇーのか?」

「いえ、いません。」


(逃げられたか・・・・・!)





やられたと思った。

おそらく美涼は、九条アキナの仲間!





(どうしてバカ丸出しの永山の側近を、美涼がしていたかわかった!きっと、私に、凛道蓮と龍星軍をつぶすためだったんだ・・・!)





まさか、こんな形で接触してくるとは!



どこまでも手段を択ばない九条アキナにゾッとした。





「神城先輩!」

「総長、副総長、大丈夫ですか!?」

「神城さん!」

「速水さん!」





そこへ、数人の闘邪駆鬼も駆け込んできた。

それに速水君と神城さんが声をかける。





「お前らも平気か?」

「よく来てくれたな。」

「はい!龍星軍と合流してここまで来まして!」

「亜都子ちゃん、無事ですか!?」

「おう、亜都子は無事だ!」

「亜都子は無事だが――――――」

「ふぇぇーん、瑠華姉、瑠華姉、ごめんなさい!」





亜都子ちゃんのその声に、思わずそちらを見る。

私の特服を羽織った瑠華さんに、亜都子ちゃんが抱き着いていた。

そんな亜都子ちゃんの側で、オロオロする兄と、渋い表情の恋人が立ち尽くしていた。





「ごめんなさい!ごめんなさい!私をかばって、犠牲になりかけて・・・!!」

「・・・いいのよ、あっちゃん。あたしは大丈夫だから。」

「そうだ!そいつも平気って言ってるだろう!?気にするな、亜都子!」


(・・・・・・・・・・・・・は?)


そうだ!そいつもへいきっていってるだろう。きにするな、あつこ。

へいきって?きにするなって?



「だれが・・・・」

(平気だって?)

なんともないって?

(大丈夫だって?)

え?瑠華さん?瑠華さんがってこと?

(瑠華さんは平気だから気にすんなって?)




「―――――――――――ふざけんなっ!!!!!」

バシッ!!!

「おぶうっ!?」




「お兄ちゃん!?」

「亜津司!?」

「凛!?」

「凛さーん!?」

「リンリンがー!」

「うはははは!平手打ちや~」







その言葉通り、パーで速水くんを殴ってた。