スマホがコードを読み通り終わると、神城さんが動いた。
「テメーが先頭に行け。」
低い声で言うと、美涼の両手を後ろから押さえつけて拘束する。
そして、グイと前に押して歩かせる。
「罠があったら困るからな。」
(なるほど・・・ありえるわね。)
「わかりましたよ。もっとも、こんな不利な状況で悪あがきはしません。」
「いいから進め。」
「亜都子のところに案内しろ!!」
「はいはい。」
(・・・なんかヤル気ないな・・・。)
投げやりとも違う美涼の態度に、違和感を覚える。
とはいえ、ここでグズグズしてられないので、神城さん達の後についていく。
(いいのかな・・・)
扉を閉める時、少しだけ迷う。
ここで閉めたら、逃げ道も塞ぐ。
今は敵が不利とはいえ、逆転される可能性はある。
なにか扉にはさもうかな・・・。
「4代目さん、早く来い!」
「おいてくぞコラ!?」
「今いきます!」
急かされ、板かなにかを探している間はないと思う。
(はさむのに使えそうなもの―――――――――・・・・・ないこともない。)
出来れば使いたくない。
(もったいないけど――――――――ごめんなさい!!)
扉のすき間にはさむ。
(瑞希お兄ちゃんからの贈り物~~~!!!)
大好きな人からもらった呼びのUV手袋をはさむ。
ガタン!
音と見た目で、上手く、つっかえてくれたとわかる。
惜しい気持ちと、ホッとする思いで、足早に神城さん達を追いかけた。


