彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




スマホがコードを読み通り終わると、神城さんが動いた。





「テメーが先頭に行け。」





低い声で言うと、美涼の両手を後ろから押さえつけて拘束する。

そして、グイと前に押して歩かせる。





「罠があったら困るからな。」



(なるほど・・・ありえるわね。)



「わかりましたよ。もっとも、こんな不利な状況で悪あがきはしません。」

「いいから進め。」

「亜都子のところに案内しろ!!」

「はいはい。」


(・・・なんかヤル気ないな・・・。)



投げやりとも違う美涼の態度に、違和感を覚える。

とはいえ、ここでグズグズしてられないので、神城さん達の後についていく。






(いいのかな・・・)






扉を閉める時、少しだけ迷う。

ここで閉めたら、逃げ道も塞ぐ。

今は敵が不利とはいえ、逆転される可能性はある。

なにか扉にはさもうかな・・・。





「4代目さん、早く来い!」

「おいてくぞコラ!?」

「今いきます!」





急かされ、板かなにかを探している間はないと思う。





(はさむのに使えそうなもの―――――――――・・・・・ないこともない。)





出来れば使いたくない。





(もったいないけど――――――――ごめんなさい!!)





扉のすき間にはさむ。







(瑞希お兄ちゃんからの贈り物~~~!!!)







大好きな人からもらった呼びのUV手袋をはさむ。





ガタン!





音と見た目で、上手く、つっかえてくれたとわかる。

惜しい気持ちと、ホッとする思いで、足早に神城さん達を追いかけた。