彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)







「瑠華さんと亜都子ちゃんを奪い返しに来ました。2人のいる場所まで案内しなさい。」

「ハハハ・・・参ったな、凛道さん。」





スマホを持った手を、両手をあげながら苦笑いする美涼。





「まったく気配を感じませんでした。気配を消すのは、忍者に習っ―――――」

バキ!





美涼の顔面をトンファーで叩く。





「く!?」

「おしゃべりするヒマはない。鳴海瑠華と速水亜都子を返せ。」

「・・・手遅れかもしれませんよ?」


「どういう意味だコラ!!?」





ほえる速水くんを、見下す目で見ながら美涼は言った。





「楽しくエッチなパリポで、無垢少女を卒業してるかもしれないってことですよ。」

「な!?テメー!!!」





美涼の言葉にキレて、胸ぐらをつかむ速水くん。





「落ち着け亜都司!!!」

「さっさとここ開けろ!!開けろや!!スマホよこせ!!」





もみくちゃになり、視界から携帯が消える。

私は壁の読み取り装置をふさいだまま、一言だけ言い放った。





「無垢とか・・・バカなのか、美涼ー?」

「あん!?」

「4代目さん?」

「・・・・・どういう意味でしょうか?」



全員が私を見る。

一人一人の顔を見てから、自分の気持ちを告げた。






「お前らみたいなクズに、まともな無垢判定できるわけないだろうが。つーか速水、挑発に簡単に即キレするな、うるせーよ。瑠華も亜都子もきれいなんだよ。よごれは洗濯することでキレイになる。だからお前らは、自信もって亜都子に言ってやれ。オメーはまばゆい光で、『GRAY STAGE』のクソな闇を弾くことができる。キレイは変わらないから、犬にかまれたと思ってわすれていいんだってな。」

「凛道蓮・・・!!」

「4代目さん。」

「どんな状況でも、俺らは受け入れる覚悟がある。わかるよなー美涼~?」

「・・・そのようですね。」





殴った場所を手でなでながらわらう敵。





「噂通りですね、凛道蓮さん?」

「2人のもとに案内しなさい。」

「わかりました。」





手を振る動きにあわせて、みすずの右手からスマホが出てくる。





「案内します。」





スマホを差し出しながら言う敵。





「立ちなさい。」





私の指示で美涼はゆっくり立ち上がると、トンファーでふさいでいる読み取り装置にスマホをかざす。

だからトンファーをよけてコードを読み取らせた。