「瑠華さんと亜都子ちゃんを奪い返しに来ました。2人のいる場所まで案内しなさい。」
「ハハハ・・・参ったな、凛道さん。」
スマホを持った手を、両手をあげながら苦笑いする美涼。
「まったく気配を感じませんでした。気配を消すのは、忍者に習っ―――――」
バキ!
美涼の顔面をトンファーで叩く。
「く!?」
「おしゃべりするヒマはない。鳴海瑠華と速水亜都子を返せ。」
「・・・手遅れかもしれませんよ?」
「どういう意味だコラ!!?」
ほえる速水くんを、見下す目で見ながら美涼は言った。
「楽しくエッチなパリポで、無垢少女を卒業してるかもしれないってことですよ。」
「な!?テメー!!!」
美涼の言葉にキレて、胸ぐらをつかむ速水くん。
「落ち着け亜都司!!!」
「さっさとここ開けろ!!開けろや!!スマホよこせ!!」
もみくちゃになり、視界から携帯が消える。
私は壁の読み取り装置をふさいだまま、一言だけ言い放った。
「無垢とか・・・バカなのか、美涼ー?」
「あん!?」
「4代目さん?」
「・・・・・どういう意味でしょうか?」
全員が私を見る。
一人一人の顔を見てから、自分の気持ちを告げた。
「お前らみたいなクズに、まともな無垢判定できるわけないだろうが。つーか速水、挑発に簡単に即キレするな、うるせーよ。瑠華も亜都子もきれいなんだよ。よごれは洗濯することでキレイになる。だからお前らは、自信もって亜都子に言ってやれ。オメーはまばゆい光で、『GRAY STAGE』のクソな闇を弾くことができる。キレイは変わらないから、犬にかまれたと思ってわすれていいんだってな。」
「凛道蓮・・・!!」
「4代目さん。」
「どんな状況でも、俺らは受け入れる覚悟がある。わかるよなー美涼~?」
「・・・そのようですね。」
殴った場所を手でなでながらわらう敵。
「噂通りですね、凛道蓮さん?」
「2人のもとに案内しなさい。」
「わかりました。」
手を振る動きにあわせて、みすずの右手からスマホが出てくる。
「案内します。」
スマホを差し出しながら言う敵。
「立ちなさい。」
私の指示で美涼はゆっくり立ち上がると、トンファーでふさいでいる読み取り装置にスマホをかざす。
だからトンファーをよけてコードを読み取らせた。


