彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「お前達は、こっちが合図を出すまで待機しろ。後は――――」

「美涼!!」



インテリ野郎の言葉を遮るように、速水くんが声を張り上げる。

それに戦闘体勢をとりながら応じる美涼達。





「亜都子返せや!!!」

バキ!

「ぎゃ!」





駆け寄りながら近づき、敵の一人を吹き飛ばす速水くん。

その後に神城さんも続く。





「『闘邪駆鬼(とうじゃくき)』だ!!」

「どうします、美涼さん!?」

「ばかばかしい・・・生配信を中止して乗り込むとは・・・ゲームのルールがわかってないみたいですね?」

「うるせぇ!亜都子返せ!!」





続けざまに敵を蹴り飛ばす速水くんの横を、神城さんが疾走する。

美涼は近寄る神城さんを見ながらスマホを取り出す。





「てめっ!?待て!!」

「ハハハ!」





静止を命じる神城さんをあざ笑う美涼。

スマホを扉に向かってかざすが――――――――――――





ガキン!


「動くな。」






読み取りはさせなかった。





「な!?トンファー!?」





美涼の動きを、凛道蓮の武器で止めたから。

速水くんがうるさく騒ぐ間に、みすずよりも先に出入口の扉に到着。

敵が私に気づいてないのを確認しつつ、素早くみすずの背後にしのびより、奴よりも早くコードの読み取り画面の装置をトンファーでふさいだ。





「凛道蓮!?なぜここに・・・!?」

「いけませんか?」

「でかしたぞ、凛道蓮!!」

「やるな、4代目さん!!」





そう言いながら、美涼以外の敵をノックアウトさせる二人もすごいと思う。

感心しつつも、反対の手に持ったトンファーを、美涼のノド元に突きつけながら伝えた。