「下手に衝撃を与えたら、警備が来るな・・・」
「セコムは困りますよね。」
「ああ、それで逃げられるともっと困る。」
「どーすんだよ!?こうしてる間にも亜都子がぁ~!!」
こうして、第一関門でつまずいた時だった。
ブロロロン!
「おい車が!?」
「だれか来ましたね・・・。」
「隠れるぞ!」
神城さんの指示で物陰に隠れる。
そんな私達の前で、一台のワゴンがやって来て止まる。
そこから見知った男が降りてきた。
「あれは―――――――!?」
「美涼だ・・・・・!」
苦々しく速水くんが言う。
「永山のブレーンしてるインテリ野郎ですね・・・」
「おう、なんであんなグレート馬鹿に仕えてるか謎な優等生だな!」
「つまり、奴がいるところに永山がいるのですね!?」
「そうだ!間違いねぇ!亜都子はここにいる!」
「じゃあ、瑠華さんもいますね・・・!」
ほっとしたのもつかの間。
「どうやって侵入しますか?」
この後の動きについて問えば、こぶしを鳴らしながら速水くんは言う。
「あいつらをボコる!行くぜ!」
「スピード勝負だな。」
「え!?あの!」
そう言いながら、立ち上がる二人。
やる気の闘邪駆鬼とは裏腹に、私は動けなかった。
というか、
(・・・別行動しよう。)
不思議と冷静になれた。
こちらの姿、私達全員の姿を敵に見せるのは不利だと思えた。
だから瑞希お兄ちゃんの教えをもとに、心を無にして静かに動く。
(という作戦で行こうー)
そう決めた時、美涼の声がした。


