彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




「下手に衝撃を与えたら、警備が来るな・・・」

「セコムは困りますよね。」

「ああ、それで逃げられるともっと困る。」

「どーすんだよ!?こうしてる間にも亜都子がぁ~!!」





こうして、第一関門でつまずいた時だった。





ブロロロン!


「おい車が!?」

「だれか来ましたね・・・。」

「隠れるぞ!」




神城さんの指示で物陰に隠れる。

そんな私達の前で、一台のワゴンがやって来て止まる。

そこから見知った男が降りてきた。





「あれは―――――――!?」

「美涼だ・・・・・!」





苦々しく速水くんが言う。





「永山のブレーンしてるインテリ野郎ですね・・・」

「おう、なんであんなグレート馬鹿に仕えてるか謎な優等生だな!」

「つまり、奴がいるところに永山がいるのですね!?」

「そうだ!間違いねぇ!亜都子はここにいる!」

「じゃあ、瑠華さんもいますね・・・!」





ほっとしたのもつかの間。





「どうやって侵入しますか?」





この後の動きについて問えば、こぶしを鳴らしながら速水くんは言う。





「あいつらをボコる!行くぜ!」

「スピード勝負だな。」

「え!?あの!」





そう言いながら、立ち上がる二人。

やる気の闘邪駆鬼とは裏腹に、私は動けなかった。

というか、





(・・・別行動しよう。)





不思議と冷静になれた。

こちらの姿、私達全員の姿を敵に見せるのは不利だと思えた。

だから瑞希お兄ちゃんの教えをもとに、心を無にして静かに動く。





(という作戦で行こうー)





そう決めた時、美涼の声がした。