彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




人目を気にしながら進む。

特服を着ている時点で目立つけど、それは置いておいて~



「倉田倉庫だっけか!?たくさんあってどれかわかんねぇぞ!?」

「大丈夫です。Aの3とスマホに表示されてますから。」

「そりゃどーも!」



ふてくされながら言う速水くんに、苦笑いしかでない。

ヘルメットマンさんが残した地図を頼りに私達は進んでいた。

何人敵がいるかわからないけど、増援と支援は必要だった。だから龍星軍のグループラインで、みんなに居場所は知らせた。

そんな中、しみじみした口調で神城さんが言った。





「・・・4代目さんには親切なんだな、ヘルメットマンさんってのは?」

「はい!よく助けてもらってます!」

「かぁ~情けねぇ!何が助けてもらってるだよ!?」

「よせ、亜都司!」

「いけませんか?ヘルメットマンさんのおかげで、あつこちゃん達を助けに行けるのですよ?」

「くっ!うるせぇよクソ!」

「悪いな4代目さん。あつしは妹が心配で、こんな態度を―――」

「わかってます。僕もブラコンですから。」





そんな会話をしながら、倉庫の前までたどり着く。





「ここですよ、Aの3。」





瑞希お兄ちゃんの教えをもとに、出入り口の扉を調べる。

そんな私の側で、二人は周囲を警戒する。





「見張りがいねぇぞ?」

「ああ、単車も車もない・・・ここにはいないのか、あるいは出かけたか・・・?」

「だったら、今のうちに中に入ろうぜ!待ってろよ~亜都子!」

「どうやってはいるのですか?」





乗り込む気まんまんの速水くんに聞けば、小バカにした口調で言う。





「はあ!?そりゃあ、決まってんだろう!?扉をぶち破って入るんだよ!」

「ここ、コードを読み取るタイプのカギみたいですよ?」

「なに!?」

「マジかよ・・・!?」





シビアな現実を伝えれば、動揺するお2人さん。



〔★セキュリティがしっかりしていた★〕