〈りっ君、ますみがいるのに、浮気したの!?りっ君は胸がデカいのが好きなの!?キュートより、セクシーなの!?〉
「落ち着いて、ますみちゃん!違いますから!」
〈凛、この野郎!どういうことだ!?助けるなって言わないけど、面倒じゃない女を助けろよっ!〉
「選んでそうしてるわけじゃないですよ、カンナさん!それより涼子ちゃんは!?」
〈ちっ!オイ、小林!!〉
〈も・・・もしもし、凛君?〉
「涼子ちゃん、無事でしたか!?」
〈なんで眼鏡を指名するのよ、凛君!ますみは!?三番目だから最後なの!?〉
「誰にも番号つけてませんから!!ますみちゃんとも後で話すから、待ってて!涼子ちゃん、怪我はない?」
〈う、うん!私もみんなも平気です。それよりも、フジコさんだけど・・・〉
「違いますよ!?恋愛的な付き合いなんかしてませんからね!?」
〈わかってます!そうじゃなくて!!お願いだから、助けてあげて!!!〉
「涼子ちゃん!?」
〈あの人、嫌な人だったけど、違う気がするの!〉
「違うって?」
〈なんか・・・無理して嫌な人をしてる気がして。なによりも、『GREAT STAGE』のやり方が許せない!助けに行ってあげて下さい!〉
「涼子ちゃん・・・」
(彼女も気づいてるのか・・・本当の瑠華さんに・・・)
〈凛、しゃくだが、そのまま助けに行け!〉
「カンナさん。」
〈助けに行っても良いけど、りっ君がケガするようなことだけはしないでね!?〉
「ますみちゃん。」
〈りっ君が好きだから許すけど・・・・一言文句言いたいから、巨乳を連れ帰ってね!?〉
〈私達みんな、鳴海さんと凛君が無事に帰ってくることを望んでますから。〉
「わかりました、ますみちゃん、涼子ちゃん。」
〈凛!もうすぐこっちに警察が来る!旗は、後からあたしらが持って行く。だから凛は先に行け!〉
「ありがとうございます!カンナさん・・・!」
〈こっちはあたしに任せとけ!いいか!?絶対に負けるなよ、凛!?あたしが行くまで、やられんじゃねぇぞ!?〉
「わかりました!それで時間と場所は!?」
〈今夜10時に『吉野原』だ!〉
「ありがとうございました!行ってきます!」
お礼を告げて電話を切る。


