彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




〈りっ君、ますみがいるのに、浮気したの!?りっ君は胸がデカいのが好きなの!?キュートより、セクシーなの!?〉

「落ち着いて、ますみちゃん!違いますから!」

〈凛、この野郎!どういうことだ!?助けるなって言わないけど、面倒じゃない女を助けろよっ!〉

「選んでそうしてるわけじゃないですよ、カンナさん!それより涼子ちゃんは!?」

〈ちっ!オイ、小林!!〉

〈も・・・もしもし、凛君?〉

「涼子ちゃん、無事でしたか!?」

〈なんで眼鏡を指名するのよ、凛君!ますみは!?三番目だから最後なの!?〉

「誰にも番号つけてませんから!!ますみちゃんとも後で話すから、待ってて!涼子ちゃん、怪我はない?」

〈う、うん!私もみんなも平気です。それよりも、フジコさんだけど・・・〉

「違いますよ!?恋愛的な付き合いなんかしてませんからね!?」

〈わかってます!そうじゃなくて!!お願いだから、助けてあげて!!!〉

「涼子ちゃん!?」

〈あの人、嫌な人だったけど、違う気がするの!〉

「違うって?」

〈なんか・・・無理して嫌な人をしてる気がして。なによりも、『GREAT STAGE』のやり方が許せない!助けに行ってあげて下さい!〉

「涼子ちゃん・・・」

(彼女も気づいてるのか・・・本当の瑠華さんに・・・)

〈凛、しゃくだが、そのまま助けに行け!〉

「カンナさん。」

〈助けに行っても良いけど、りっ君がケガするようなことだけはしないでね!?〉

「ますみちゃん。」

〈りっ君が好きだから許すけど・・・・一言文句言いたいから、巨乳を連れ帰ってね!?〉

〈私達みんな、鳴海さんと凛君が無事に帰ってくることを望んでますから。〉

「わかりました、ますみちゃん、涼子ちゃん。」

〈凛!もうすぐこっちに警察が来る!旗は、後からあたしらが持って行く。だから凛は先に行け!〉

「ありがとうございます!カンナさん・・・!」

〈こっちはあたしに任せとけ!いいか!?絶対に負けるなよ、凛!?あたしが行くまで、やられんじゃねぇぞ!?〉

「わかりました!それで時間と場所は!?」

〈今夜10時に『吉野原』だ!〉

「ありがとうございました!行ってきます!」



お礼を告げて電話を切る。