仕事用のタブレットの画面をタッチする。
〈〈〈〈〈お疲れ様です!〉〉〉〉〉
画面には、支店長を任せているやつらが映る。
「どうよ?」
〈はい!グレイトさん!売上げも新規のノルマもクリアです!〉
〈本日の勧誘者数、三桁突破しました!〉
〈身体で稼ぐ用のガキが、大量入荷しました!味見用をおくりますので、チェックお願いします!〉
〈ネットユーザーの新規、予定の三倍の早さで増えてます!〉
〈前日の2倍の売上げです!〉
俺の問いに、順番に報告してくる部下。
右肩上がりの売上は、満足のいく結果ばかりだった。
「やればできるなお前ら~」
〈〈〈〈〈グレートさんのご指導のおかげです!!〉〉〉〉〉
「当たり前だろう~?」
当然の称賛にあきれちまう。
俺の指導が良いから成功してる。やり方次第でバカでも使い道はある。
俺ぐらい優秀なご主人様になれば、無能を進化させるのも簡単てことよ。
〈マジ、グレートさん神っす!〉
〈拾ってもらえて、マジ感謝してます!〉
〈令和の松下幸之助っす!むしろ越えてますね!〉
〈よ!!さすがやり手の永山グレイト様!!〉
〈一生ついていきます!天才実業家の大先生様!〉
「ハハハハハ!本当のこと言ってもなにも出ねぇーぞ~?」
できる男のところにはなんでも集まる。
金・女・奴隷、みんな俺の言いなりだ。
(俺こそ帝王よ!!)
いい気分で奴隷達の称賛を、いつものように笑い飛ばした時だった。
〈動くな!〉
「あ?」
画面のひとつから罵声が上がる。


