彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




仕事用のタブレットの画面をタッチする。



〈〈〈〈〈お疲れ様です!〉〉〉〉〉



画面には、支店長を任せているやつらが映る。



「どうよ?」

〈はい!グレイトさん!売上げも新規のノルマもクリアです!〉

〈本日の勧誘者数、三桁突破しました!〉

〈身体で稼ぐ用のガキが、大量入荷しました!味見用をおくりますので、チェックお願いします!〉

〈ネットユーザーの新規、予定の三倍の早さで増えてます!〉

〈前日の2倍の売上げです!〉 



俺の問いに、順番に報告してくる部下。

右肩上がりの売上は、満足のいく結果ばかりだった。



「やればできるなお前ら~」

〈〈〈〈〈グレートさんのご指導のおかげです!!〉〉〉〉〉

「当たり前だろう~?」



当然の称賛にあきれちまう。

俺の指導が良いから成功してる。やり方次第でバカでも使い道はある。

俺ぐらい優秀なご主人様になれば、無能を進化させるのも簡単てことよ。



〈マジ、グレートさん神っす!〉

〈拾ってもらえて、マジ感謝してます!〉

〈令和の松下幸之助っす!むしろ越えてますね!〉

〈よ!!さすがやり手の永山グレイト様!!〉

〈一生ついていきます!天才実業家の大先生様!〉

「ハハハハハ!本当のこと言ってもなにも出ねぇーぞ~?」



できる男のところにはなんでも集まる。

金・女・奴隷、みんな俺の言いなりだ。



(俺こそ帝王よ!!)



いい気分で奴隷達の称賛を、いつものように笑い飛ばした時だった。





〈動くな!〉

「あ?」





画面のひとつから罵声が上がる。