彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




録画を終えたヤマト殿は、ネット上にある裏カジノの金の流れがわかるログをやきまわしをしていた。

こうしておけば、『GREAT STAGE』の奴がネット上から消したとしても、無駄な隠蔽ごくろー様♪になる。



「できたでー♪つーちゃん~」

「ありがとう、ヤマト殿。」



あとは、『GREAT STAGE』のゲームで遊んでる皆さんにサプライズを♪

客が開いたゲームのページに、正確にはログインページに細工をした。

アクセスしても、なかなかログインできないようにする。

やり直しを実行しようとしても、画面が固まって使えなくなる。

そのままキーを押し続ければ、自分のスマホ・タブレット・パソコン・iPodはもちろん、『GREAT STAGE』の店のパソコンがすべてウィルス感染してログアウトできなくなるのだ。

これだけのプログラム、伊織センパイがいなければ俺一人じゃ作れなかった。

さすが初代龍星軍様。



「なー、つーちゃん、ほんまにわしらが出入りしてる姿、防犯カメラに映ってへんの~?」

「映ってませんよ~」



昨日も山谷に変装して、ここに来た。

その際に細工しておいた。

防犯カメラの録画設定を止めて、代わりに数日分の過去の映像が流れるように差し替えた。

こうすれば、店から出ていく俺もヤマト殿のことは記録されない。

てか、防犯カメラの映像、マメにチェックしてないよね~『GREAT STAGE』の奴ら。



「引き上げましょ。」

「うははは~りょーかい♪」



そろそろ、休憩室にいる本物の山谷が、永山グレイトへの売り上げ報告のためにここにくる。

鉢合わせする前にサヨナラだ。

ネット機器から離れると、慎重に内鍵を開ける。外から気配がないことを確認しながら、ヤマト殿を従えて立ち去る。

もちろん、帰りに外へ出した見張り達を呼び戻すことも忘れない。

その際に入れ違いで、スマホをさわりながら歩く本物の山谷が視界に入ったが、こちらにまったく気づかないでメインルームに入っていく姿が、ひどくこっけいで面白かった。