「すんません、美涼さんの命令とは知らず、余計なことを~」
「わかればいいんだよ!俺はしばらく、こいつとメインルームにいる。来んなよ!?」
「わ、わかりました!」
「失礼しました!」
「すんませんでした!」
「おお、気にすんな!闘邪駆鬼(とうじゃくき)には気を付けとけよ?」
「「「オス!!!」」」
山谷に化けた俺の言葉に同意すると、仕事に戻っていく従業員の半ぐれ達。
そのまま疑われることなく、メインルームへ行く。
そこにはネット機器が集められており、防犯カメラで店内外の様子も監視できた。
「あ、山谷さん、お疲れっす!」
「ちわっす!」
「ごくろうさまっす!」
中に3人ほどの見張りが常駐しているが、どかすために魔法の言葉を使った。
「永山グレイトさんの命令だ!この新人と2人になるから外せ!」
「え!?グレイトさんの命令!?」
「俺が呼ぶまで、出てろよ?」
「わ、わかりました!」
「すぐに出ていきます!」
「失礼します!」
永山グレイトの命令と言えば、無理がすべて通る。
それだけ無理難題を、半グレの仲間達に普段からしている証拠。
うちのわが君・凛道連様とは大違い。
(だから不思議なんだよね~美涼ほどの男が、永山グレイトの部下でいることが・・・)
まぁいい。
今はお仕事を終わらせることに専念しよう。
全員が部屋から出て行き、室内は俺とヤマト殿だけになる。
「さあ、お仕事のスタートだ♪」
「うはははは!りょーかい♪」
どちらともなく、薄手の手袋を出して両手にはめた。
「うははは~内鍵ロックよし。」
「ヤマト殿、声はその音量のままでよろしく。」
「オーケーうははは~」
「本当にここ、リモートパソコンと一緒に店内の防犯カメラなども、全部まとめてあって助かりますね。」
用意したウィルスを防犯カメラに流し込む。
これで映像を消しても、すぐに復旧システムが作動する。
「ヤマト殿、金庫任せますよ。」
「うははは~まかせてな~ちょちょいのちょい♪や~」
俺の後ろで、コピーした鍵で金庫を開けるヤマト殿。


