彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




我が君である凛道蓮様のため、俺、関山つなぐと五十嵐ヤマトは『GREAT STAGE SECOND』店にきていた。

もちろん客ではない。



「山谷さん、ちわっす!」

「おう、問題ないか?」

「もちろんです!」



忍者である俺は、『GREAT STAGE』の山谷という幹部に化けての入店。



「山谷さん、そのでかい色男は・・・?」

「新入りの江口だ。」

「ちわっす!江口です!」



長身の身体を伸ばし、さわやかに言うのは、グラサンとカチューシャなしのヤマト殿。

ホント、めちゃくちゃ美形なんだよなぁ~

長ちゃんといい勝負だよ。

しゃべり方だって、やれば普通の人みたいにできるなら、もっと静かにしてればいいのに・・・



(おっと、いけないいけない、今はそんなこと考えてる場合じゃなかった!)



雑念を払いながら、『役』に戻る。



「こいつは見た目が使えるからな。女ひっかけるのに楽だろう?」

「そうっすね・・・!」

「モデルスか?」

「芸能人でもイケるじゃんか、お前?」

「一般人ですよぉ~ありがとうございます。」



愛想笑いするヤマト殿に、男の嫉妬オーラを放つ野郎ども。



「じゃ、俺はこの新人に教えることがあっからよ。」

「え!?仕事のノウハウなら、俺らが仕込みますよ!」

「山谷さんのお手を、わずらわすわけにはいかないっす!」

「任せて下さいよぉ~!」



教えと称して、いじめを実行しかねない雰囲気のバカ共。

いじめも困るけど、仕事の邪魔をされるのはもっと困る。





「ばーか!こいつのことは、美涼さんに任されてんだよ!」

「え!?美涼さん!?」

「それは俺らじゃ~」

「そうだ!オメーらの仕事じゃない!!」





調べてわかったけど、永山グレイトとは違った意味で、美涼という男も恐れられていた。

というよりも、美涼が永山グレイトに上手くブレーキをかけていることで、『GREAT STAGE』は成り立っていた。

『GREAT STAGE』のメンバーのほとんどが、永山グレイトの理不尽な暴力や暴言から美涼にかばわれ、助けられていた。

だから、永山グレイトとは違った意味で、美涼には逆らわない仕組みとなっていた。