彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






(・・・どうなんだよ、るかちゃん・・・?)





永山グレイトを調べていたら、るかちゃんがここにいることがわかった。

瑠華ちゃんは永山グレイトを拒否してるが、永山グレイトは粘着してる。

闇カジノと瑠華ちゃんの関連はないから瑠華ちゃん自身を深くは調べてないが、あの子は無実じゃないだろうか。





(だとしたら龍志、瑠華ちゃんと別れたのは間違いだったぞ・・・・・!!)


〈たくちゃん、聞いてるか?俺の方でも証拠つかんだから、たくちゃんの都合の良い時に渡す。いつがいい?〉

「龍志・・・お前はそんなことしなくて良い。もう責任は感じなくていいんだ。埼玉県外でお前が活動してるのも、俺への負い目だろうが、龍志は悪くない。俺が悪いんだ。」

〈俺にも責任がある。たくちゃんのためじゃねぇ。俺のためだ。〉

「『俺のため』だぁ・・・?はっ!嘘だな。お前は自分よりも周りを優先する。それに永山グレイトの逮捕は秒読みだ。」

〈・・・俺らがつかんだ逮捕の証拠、いらないってのか?〉

「――――――――――もう埼玉に帰れ。」






優しい言葉を飲み込んで電話を切る。

冷たい言葉で突き放し、一息つく。





(・・・龍志は優しすぎる。)





『龍勢威鎧』は俺がヘマしたことなのに・・・そう思った時だった。






コンコン。





窓をノックする音が響く。

緊張が走り、警戒が強まる。





「こんばんは。」





少しだけ開けている窓から、そんな言葉が聞こえた。

反射的に見れば、マスクをつけた子供が窓の越しにいた。

人差し指を下に向けて、腕ごと動かしている。

窓を開けてのジェスチャー。

危険を感じなかったので開けた。

すると子供は、ほんわかとした口調で言った。