彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





車で張り込んでいた時、仲間から連絡がきた。



「なに?鳴海瑠華と凛道蓮が接触した?」

〈はい。凛道蓮は、鳴海瑠華を怒らせたようで、ケンカ別れというか・・・NPO法人未来が間借りしてる事務所から追い出されていました。〉

「その様子、永山グレートも見てたんだよな?」

〈車内から見てました。凛道蓮が追い出されると、止めていた車を動かして移動していきました。後を付けた結果、『フェリチータ』に入っていきました。〉

「伝説の暴走族、龍星軍の真田瑞希の店舗兼自宅か?」

〈やはり、凛道蓮は真田瑞希の弟なのでしょうか?〉

「気になるとこだが、優先順位が違うだろう?永山グレートはまだ店の中か?」

〈はい、出てきてません。〉



張り込みをしながら、敵の黒幕の報告を聞く。

監視しているのは、GREATSTAGEの支店のひとつ、 SECONDという店。

表向きはゲームセンターだが、ネットを使った闇カジノが行われている場所である。

さらに言えば、『GREAT STAGE』にすべての金の流れが記された『帳簿データ』が保管されているとつかんだ。



「また何かあれば、報告してくれ。」

〈わかりました。〉



それでやり取りが終わる。

今度こそ捕まえる。



(あいつにこれ以上、罪悪感持たせたくねぇからな・・・。)



タータタン、タータタン♪



再び携帯が鳴る。



「もしもし。」

〈先輩、お久しぶりです。〉



電話の相手は、罪悪感を持ってほしくないと思ってる相手。





「龍志・・・。」





神城龍志だった。