彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)





「言い方が悪いですが、龍星軍さんが見守ってくれているという方が気が欲しいです。ここじゃあ、龍星軍がいると言うだけで、大体の悪党は引き下がってくれます。他の暴走族と違い、凛道さんは誠実で筋の通った『男前』です。地域のパトロール隊にも参加してるそうじゃないですか?」

「チッ!『男前』もパトロール隊員もマジな話だけどよぉ・・・」

「ますみは嫌!りっ君だって、ますみと一緒の時間を増やしたいよねぇ~無駄な時間過ごしたくないよねぇ~」

「ちょ、ますみさん!失礼ですよ。」

「無駄な時間にはしません。お金は相場の10倍出しますから。」

「「「10倍?」」」



それで顔を見合わせる女達。





「それって・・・給料が通常の10倍ってことですか?」

「そんなにお金もらえるのに、危険がないとか、あり得なーい!」

「断るの一択じゃねぇーか!」

「そんなに警戒しないで下さい。」

「警戒しかねぇーわボケ!」





グッと凛道蓮の左腕に腕をからめながら、美涼の言葉に高千穂カンナが反論した。



「オメーら、鳴海瑠華が許可したとか言ってるが、凛と鳴海瑠華は無関係だぞ!?」

「殴り合いの痴話げんかをするほどと聞きましたが?」

「りっ君は殴ってない!叩かれただけ!」

「あ、馬鹿!」

「え!?あ、しまったぁ~!」

「ねぇ、凛道さん・・・・あなたは、鳴海瑠華を気に入っているんじゃないのですか?恋人関係だから、『GREAT STAGE』で用心棒をしてもらえばいいと、瑠華さんが永山さんに提案したのですよ??」



凛道蓮は答えない。



「そんなわけあるかボケ!凛の恋人じゃねぇーよ!」

「凛くんから違うと聞きました。」

「そうよ!りっ君はますみの恋人なんだから!」

「それも違うだろう!?」

「ますみのだもん!ますみの彼氏!!」



代わりに女達が反論した。

肝心の凛道蓮は何も話さないどころ、全く動かない。





「どうお考えですか、凛道さん?」

「・・・。」





美涼の呼びかけにも、凛道蓮は答えない。