彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)






「凛に色目使うなバカ女!まっ、用心棒反対って件については、あたしも同意だけどな!」



俺らにメンチを切りながら言ったのは、親衛隊長で鬼姫の通り名を持つ高千穂カンナ。

俺らから見て凛道の左側、左腕に体を密着させる姿は恋人同士の距離と言えた。





「あたしは、反対だからなぁ~わーってるよなぁ、凛・・・・!?」



殺気を込めてささやく姿は、危険だが刺激的なエロ差があっていい!

あの女も、いずれ俺の女にしてやる!





「あの・・・私も・・・凛君に用心棒はしてほしくないです。ケガをしてほしくないし、絶対に相手の方がケガしますから、気の毒です・・・。」



控えめに言ったのは、眼鏡をかけた真面目で地味そうな女。

確か名前は・・・・・・・・小林涼子。

芸能人と同じ名前だった。

けど、芸能人とは比べ物にならないぐらいレベルが低い。

とはいえ・・・眼鏡の下は素材がよさそうだ。

場合によっては、凛道蓮亡き後は面倒見てやってもいい。





「誤解しないで下さい、お嬢さん方。」





女達に対して、営業スマイルで美涼は言った。





「凛道蓮さんがケガすることも、相手にケガさせることもないですよ。だって、龍星軍の凛道蓮さんですよ?いるだけで、抑止力(よくしりょく)になります。どうでしょうか、凛道さん?」





美涼が話しかけるが、凛道蓮は答えない。動くこともない。

代わりに、膝に乗っていた女が、凛道の左肩に顔を置きながら言った。





「ふーん、りっ君が無事なら別に良いけどぉ~・・・・高千穂カンナは丈夫だし~」

「あ?悪口かコラ?泣かされてぇーか、バカ女?」





どすの利いた声を出しながら、凛道蓮の肩に乗っている一ノ瀬ますみの顔を手でどけようとする高千穂カンナ。





「離れろや、コラ!」

「いやーん!高千穂カンナがいじめるぅ~」

「お、落ち着いて下さい!2人共、喧嘩しないで下さい!だけど、その・・・凛君だけ無事って言うのは・・・高千穂さんもメンバーだし、関山さんも・・・」

「失礼しました、お嬢さん。龍星軍の皆さん全員、危ない目にはあいませんよ。」





不安がる地味眼鏡に、美涼が親切に説明してやる。